Discommunication

その時に応じて流行ってる事を

日記13

 ※当ブログの管理人は博愛主義を抱えておりこの記事に女性の方または同性愛者の方に対する批判的な意図はないことをあらかじめ明記します。

 

 諸事情により国際展示場に赴くことになった。

 来る6/17。おれは同日開催されるイベントの内容を知らずにその場に立った。

 

 天は泣き、地は喚き、おれの視界は破滅的な光景に染め上げられていた。

 忌憚なき意見を言えば地獄だったとしか言えない。読者諸賢に際してはコミケの男女の人口比をそのまま入れ替えたものを想像してくれればいい。人口密度はそこまで酷くなかったが、なかなか見ない状況ではある。おれの足は東6を前にして鉄のように動かなくなった。ホールの奥に見える旗には『おそ松さん』の五文字が描かれていた。

 

 冷静になって周囲を見ると、収穫物を広げて座るオタク、飲み物を飲みながらベンチに座るオタク、みな女であった。ともすればおれは同性愛者と思われているのではないか。冷静に眺めるとオタクは男でもキツいが、見慣れてない女は更にキツい。ようするに体形とビジュアルの問題ではあるが、ともあれ足を進めなければ単なる徒労で笑い話にもならない。おれはおそ松さんのフラッグへ向かって歩き出す。

 

 当然だが中も女が95%以上を占めていた。男はおれを含めてポツポツ点在するのみで、おれが視線を向けた先では一人の男性が濡れ濡れムチムチの男二人が絡み合うポスターを展示してあるところで買い物をしていた。うむ。そうか。つまりきみはそういうやつだったんだな。

 精神が振り伐れたおれは適当に歩き回ることにした。視界に入るジャンルは多岐に渡ったが、どうもおそ松さんを除けばホモ同人の絵柄は耽美系と筋肉系の二系統に分かれるらしい。おそ松さんだけが原作再現の独自路線なのが面白い。その絵柄のエロ絵は見てて笑いを禁じ得ないなと思ったりもした。

 奥のほうでは背景集を売ってたり、コミケ染みた良く需要の分からないマイナーなサークルもあったが、おそ松さん以外で特に目を引いたのはコナン(というより安室)と黒子のバスケだった。後者についてはもう原作終わって結構経つのにまだ熱あるんだなと感じた。出し物もエロ同人よりはグッズが多く見られる。男性向けイベントと女性向けイベントの差異と言えるな。おれはそうひとりごち、そっとグラブルを起動してセレスト・マグナを自発した。その目は虚空だけを映している。

 

 ほうほうの体で目的であるパワポケのアレンジCDを手に入れたおれは、適当に眺めて帰るかと端に寄ると、誘導の列に引っかかった。女性向けイベントでも壁サーはあるんだなと感動を覚える。絵柄の質が大分違うので、人気絵師はどういう絵柄なんだろうという気分で見に行こうとしたが体力がなかったので諦めた。興味本位だったが、絵柄の質が女性向け作品は割と異なっていて、新鮮だったので実際気になる。

 イベントの開幕は異質感から身構えた、距離のある接し方だったが色々学んだ今ではもう成すがままになろうという諦観があった。

 エロ漫画をコンビニで売るなと主張する主婦がいるらしいが、もしそいつらを批判するオタクが居るなら一度このイベントに参加してみればいいと思った。

 相手の意見は相手の立場にならねば分からぬのだ。人は過ちを繰り返す。おれはゆっくりと新宿行きの電車内で紅茶を飲んだ。得も言われぬ苦みだけが口の中に後を引いて残っていた。

 

  ちなみにオールジャンルの女性向け即売会だったらしいです。